【連載】西川町より愛をこめて 第3回「月山筍、最高です!」

西川町より愛をこめて

すっかりご無沙汰になってしまいました。このシリーズは隔週更新を目指して全12回くらいを目標にお届けできればと考えていましたが、6月もバタバタバタと過ぎてしまいました。気付けばもう6月23日。夏がもうすぐそこまで来ていることも感じさせる日も増えてきました。

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さて、西川町グルメと言えばみなさんは何をご想像されますか?出羽屋さんや玉貴さんでも有名な山菜料理でしょうか?あるいは「地ビール月山」や「トラヤワイン」、あるいは「銀嶺月山」「一声」などの地ビール・地ワイン・地酒でしょうか?西川町グルメも様々ありますが、初夏に楽しめる西川町グルメといえば名産品「月山筍(がっさんだけ)」です。

月山筍

(地区の方が採取した月山筍)

「月山筍」は出羽三山のひとつ・月山の山中で採れる細竹の筍で、インターネット通販では1kg3000円の値段がつく高級品。月山銘水館に並ぶものも一袋1000円の値段がついています。しかしその味は別格で、柔らかく風味があり、甘味や旨味がひときわ詰まっています。その特徴的な味わいのファンも多く、月山銘水館はじめ道の駅や産直市ではすぐに完売することも珍しくなく、山形市で出張販売した折には販売前から長蛇の列ができ、販売開始から20分も待たずに完売するほど。全国的に「タケノコを採りに行く」と言えば大きな孟宗筍を差すそうですが、西川町はじめ近隣地域では大きな孟宗筍ではなくこの「月山筍」を差すそうです。先日「今度タケノコ採りに行くんだ~」と地区の方に言われて、僕はてっきり孟宗筍のことだと思い込んでいましたが、地区の方が採ってきたのは月山筍で、まさか高級品の月山筍を採ってくるとは考えてもいなかったのでびっくりしたところでした。

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月山筍はもちろんですが、山菜やきのこをはじめ西川町には山の幸が豊富にあります。そのためなのか西川町の方、特に志津地区の方は「雪の恵みをいただいている」と仰られます。山形県だけでなく雪国の多くは「もう雪なんかやんだ~」と言うのが常で、山形市で長く育った僕自身も「雪=大変」という構図が頭の中に出来上がっています。盆地の山形市でこんなに大変ならば、山形県内の豪雪地域は想像を絶する過酷さがあるんだろうなと思い込んでいました。ところが話を聞いてみると、確かに雪はものすごく大変だそうですが、自分たちが月山筍や山菜、きのこをこれだけ豊富にいただけるのは他でもない、雪があってこそのもの、とのこと。山形市民にとって見るのも嫌になるほどの雪も、西川町にとっては資源や文化を育む欠かせないものと考えているのですね。

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閑話休題。先週は月山筍の関するイベント・地区の催しがいくつかありました。まずは木曜日、山形市は霞城セントラルで志津温泉旅館組合のみなさまの「月山竹の子まつり」にて、月山筍を使ったタケノコ汁の振る舞いのお手伝いに行ってきました。

月山筍の振る舞い

月山筍の振る舞い・販売

「月山竹の子まつり」は東日本大震災復興チャリティーを目的に企画されたもので、月山筍を使ったタケノコ汁を1杯200円以上の義援金をいただいて提供されました。月山筍をたくさん使ったタケノコ汁は、タケノコの旨味がぎっしり詰まった贅沢な味わい。その美味しさのあまり1杯だけでなく2杯3杯とおかわりする方もいらっしゃいました。またお昼どきのご提供のため、霞城セントラル内にオフィスを構える企業の方もオフィスのおぼんを持ってご来場いただき、5杯、7杯、10杯!とオフィスのみなさまの分もお求めになっていました。約400食分用意されたタケノコ汁は1時間ほどで終了。また月山筍の販売も併せて行われましたが、こちらは開始30分前から月山筍をお求めの方で行列ができ、20分ほどで完売するほど。山形市民からも月山筍が根強く愛されていることを実感しました。(もちろん僕も「味見」させていただきましたが、筍の味わいの濃さに自然と「うん、うまい!」という声がでました。)

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続いて土曜日の午前中。今度は上間沢地区の「ミニデイ」にお手伝いとして参加し、こちらでも月山筍のタケノコ汁をいただきました。

上間沢地区の「ミニデイ」にて

上間沢地区の「ミニデイ」にて

上間沢地区の「ミニデイ」にて

上間沢地区の「ミニデイ」とは高齢者の外出の機会と交流の場づくりを目的に、町から委託を受けて上間沢地区が企画・実施しているものです。毎回、西川町のケアハイツから保健師さんをお招きして、お年寄りのみなさまが楽しい時間を過ごしたり、日常生活でためになる情報共有をしたり、様々な工夫をこらして交流を図っています。毎回午前からお昼にかけて開催しており、最後にみんなで昼食を食べて解散するのが恒例です。今回は「タケノコミニデイ」と題して、上間沢地区の方が採ってきた月山筍をみんなで剥いて、みんなで食べるという企画。お年寄りのみなさんもタケノコ剥きは流石のベテラン。次々と皮を剥いでいく手さばきはお見事でした。そして僕はこの「ミニデイ」でももちろんタケノコ汁をご馳走になりました!

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そして最後は同じく土曜日の午後。上間沢地区の公民館から歩いて5分とかからない、西川交流センター「あいべ」にて、西川未来塾の交流会が開かれ、そちらでもタケノコ汁をいただきました。

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西川未来塾 交流会

西川未来塾 交流会

「西川未来塾」とは西川町の面積の90%以上を占める「山林」に焦点をあて、山や森林の利用・活用について考えるセミナーです。このセミナーは西川町が主宰し、講師に東北芸術工科大学 建築環境デザイン学科の三浦秀一先生をお招きして開催されるもので、講義形式での授業や視察研修、ワークショップを通じて国内外の森林活用の事例を学び、西川町の森林のこれからを考える取り組みです。

第1回目の視察研修が7月5日(土)に開かれるその前に、この日は月山筍が机にずらりと並ぶ交流会が開かれました。運営メンバーの方が早朝に採ってきた月山筍は、煮付け、天ぷら、タケノコ汁にタケノコご飯と姿を変え、いわば「月山筍のフルコース」として並びました。ちなみにタケノコ料理も運営メンバーが作っており、男性も包丁を握り見事なタケノコ料理を作っていました。さすが西川町の男!タケノコ料理はお手のもの!

。そうそう、この「西川未来塾」は「山もり(森)の宝で晩酌を」をテーマに開かれています。タケノコももちろん「山林」の資源「月山筍」という山の宝で晩酌をする、これぞ西川町ならではの初夏の楽しみですね。

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こうして渡部の「タケノコWEEK」は幕を下ろしました。月山筍は7月下旬ごろまで味わうことができるそう。「西川町にお立ち寄りの際は是非…」とは言わず、ぜひ月山筍を食べるため西川町までお越しください。山形市から高速で30分、志津まで行けばもうちょっとかかります。決してお近くではありませんが、わざわざ時間をかけて食べにくる価値があります。そして西川町に住めば、毎年楽しめます(笑)

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