【特集】~春を探して~ 第2回千歳山に登って探してみました

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前回は山形美術館前の十月桜が開花した話題をお伝えしました特集「春を探して」ですが、第二回となる今回は山形市東部にある標高471mの山「千歳山」に登ってきたその様子をご紹介します。

 

山形市松山から見る千歳山

 (↑夏には緑が青々と茂る千歳山も、この時期はまだ寂しげです)

「千歳山」は山形市民にはお馴染みの里山です。山の形は絵に描いたような「さんかく」で山形市民のシンボルのような存在になっています。周辺には住宅や学校も多く、2時間もあれば山頂まで行って帰って来れるほど登りやすい山で、毎日散歩に来る人も多いようです。ちなみに筆者の両親は山形市内の高校の出身ですが、千歳山登山が学校の恒例行事だったとか。

前置きはこのあたりにして。早速登ってみましょう。

 

千歳山の登山口のひとつ

千歳山は山形市東部の、松山から平清水にかけて裾野が広がっています。登山口は主に2つありますが、今日は千歳稲荷神社から登っていきます。場所は地図で言うと…

ここです!

目印にあの有名なこんにゃく屋さんがある交差点、と覚えればわかりやすいでしょうか。ちなみに近くに千歳山公園利用者向けの駐車場もありますが、台数に限りがあるのでご注意を。

 

この登山口は千歳稲荷神社に至る参道になっていますので、神社を通り過ぎるまではまだ登山ではありません。石段は避けて登りたい方はもうひとつの登山口を登るとよいでしょう。(石段も狭いのでトレーニングなど運動目的で登山をする方はそちらの登山口から登るとよいそうです)本殿まで続く山道には沢山の鳥居が並んでいます。初めて来る方にはちょっと神秘的な体験かもしれません。

本殿までは鳥居が続く

千歳稲荷神社に至る石段 鳥居が無数に並ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そして千歳稲荷神社の本殿を過ぎると、いよいよ本格的な山道が見えてきます。ここから先は石段はなくなります。ちなみに看板が立っているところがもうひとつの登山口との合流/分岐地点。道を間違えるとそのまま下山してしまいますので、どうぞお間違えなく。

 

千歳山山頂に至る道

ちょっと怖いベンチ

(↑ちなみに道中で見つけたベンチ。崖に背を向けて座ったら怖いのでは…)

 

千歳山は標高471mと低く登りやすい山で、小学生の遠足で登ることもあります。そうは言っても山は山、ところどころ足元が悪いところがありますので、くれぐれも歩きやすい靴で。ちなみに筆者はフリースのパーカーに短パン+レギンス、リュックに水と補給食を1つ2つ、そして三脚を詰めて登ってみましたが、手ぶらで登るおじさんとすれ違ったときは流石に大袈裟だったかなあ…とも思いましたが、いや、これでいいんだと言い聞かせて。また望遠レンズをつけた一眼レフを肩に掛けて登っていたためか、すれ違うおじさん方によく話しかけられました。「そのカメラだと霞城セントラルの人まで見えっかー?」…ごめんなさい、それはちょっと見えません。

千歳山の登山道

千歳山の登山道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩きやすい靴で来ましょう

ところで千歳山のふもとには「万松寺」というお寺がありますが、そのお寺が表す通り千歳山には沢山の松があります。樹齢は150年を超えるものも沢山あるそうで、登山道にも松がずらっと立ち並んでいます。「万松寺」には阿古耶姫の松があり、阿古耶姫と松の精の故事も有名です。

千歳山には松が多い

 

登山道には松が立ち並ぶ アカマツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて、いよいよ山頂に参ります。千歳山は形がなだらかな山ですので、山頂はひときわ目立って高いものではなく、なだらかな広場のように広がっています。そしてその真ん中あたりに見晴らし台が設けられています。

 

見晴らし台の中 千歳山山頂の見晴らし台

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その眺望は最高!…と思いたいところですが、ご紹介の通り千歳山は松が生い茂った木々が豊かな山。山頂にも沢山の木が茂っているため、残念ながら開放的な眺めとはいきません。それでも、標高471mから見下す山形市街の眺めは気持ちのいいもの。普段車で通り過ぎるバイパスも、秋には芋煮会で賑わう馬見ヶ崎川も上から見れば興味をそそります。

千歳山山頂からの眺め

月山方面を臨む

(△月山方面を臨む。この日は視界がクリアではなかった。残念。)

この日は晴れていたものの、あまり視界はクリアではありませんでした。見晴らし台で会ったおじさんによると「午前中は月山も葉山ももっとキレイに見えたよ~」とのこと。って、おじさん、一日で2回も登ったのですね…。ちなみに今回の千歳山取材は4月2日午後・3日午前の二回に分けて行いましたが、どちらも澄んだ空にはならず。ぼんやりとした眺望になっていたのが惜しまれます。

国道13号バイパスを臨む

(△国道13号バイパスを見下ろす。手前の枝が邪魔をするが、山形大橋前後の急カーブが面白い)

もっと開けた眺望を見たい!という方は山頂よりちょっと下の登山道から見るといいかもしれません。この場所は山頂の展望台より木の枝が視界に入りづらいため、写真撮影にも比較的適しているように思います。ただし、あくまでも登山道です。他の登山客の邪魔にならないように、そして自分自身が転落しないように十分お気をつけくださいませ。

展望台以外からも山形市街が見える

千歳山の登山道から

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そういえば登山道を登る途中で春を感じさせるものに出会いました。

まずはヤマツツジの木。花が4-5月ごろにかけて咲くツツジ科の半落葉木で、ここ千歳山でも5月上旬ごろにつぼみが膨らみ始めるそうです。ただしこの日はまだ4月初旬。花はおろか蕾さえついていませんでしたが、枝先に目を凝らすと薄黄緑色の新芽が芽吹いていました。

ヤマツツジの看板

ヤマツツジの芽

 

また山頂近くですれ違ったおじさんに「今日は蝶々の撮影かい?」と声をかけられました。詳しく聞いてみると、この時期になると千歳山には蝶々が姿を見せ始めるようです。周囲に気を配りながら下山していると…

蝶々が姿を見せた

いました!足元にひっそりと止まっていたので、危うく見過ごすところでした。ちなみに筆者は虫や動物に疎く、この蝶が何という名前なのか存じていません。ああ、先ほどのおじさんに聞くべきでした…

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 そんな出会いもありながら、この日の千歳山登山を終えました。千歳山は山形市街からも近く、初夏は生い茂る新緑が、秋は早めの紅葉と季節ごとに様々な色どりを織りなしています。筆者もヤマツヅジのつぼみが膨らむころに、また来たいと思っています。

 

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