創業は江戸時代! 山形の老舗和菓子屋:及し梅本舗「佐藤屋」

こんにちは、ライターの高橋遼太郎です。
もう8月に入りましたね!山形では相変わらず暑い日が続いております。
私も熱中症には気を付けて行きたいと思います!

今回ですが「佐藤屋」さんという和菓子屋に行って参りまして、
そこの社長さんでいらっしゃる7代目の佐藤松兵衛さんの所へ話を伺ってまいりました!
もう7代目の方で本当に佐藤屋さんが長く続いている老舗だという事を改めて実感致しました。
ここから7代目松兵衛さんから教えて頂いた事をまとめたいと思います。

IMG_6081[1]      IMG_6076[1]

・「佐藤屋」さんに取材に行った訳!
本題の前に私が「佐藤屋」さんに取材した理由をお話します。
2年前の話になりますが私は大学1年生の頃三日町に住んでおりまして
そこに住んでいた時近くに有った「佐藤屋」さんでよく両親へのお土産等で
お菓子を買っておりました。「佐藤屋」さんのお菓子は大変美味しい物
ばかりで当時の私も両親も夢中になって食べていました。
今になってその事を思い出し縁が有って1年間お世話になった「佐藤屋」さんに
取材に行ってみようと決心し「佐藤屋」さんへの取材をする事になりました!

・「佐藤屋」の始まり
「佐藤屋」は文政4年(1821年)に当時の山形市の八日町に創業しました。
創業当時は和菓子屋ではなく薬屋として創業したそうです!
初代松兵衛さんは酒屋の方と結婚して、一緒に薬屋を営んでいました。
和菓子屋としてスタートしたきっかけは、当時の八日町は出羽三山や蔵王連峰に
向かう旅人達が宿泊する旅籠町(宿場町)として栄えていたからだそうです。
松兵衛さんは何かおもてなしを出来ないかと考え、何かを食べて力を付けて貰いたいと思い
「佐藤屋」へ薬を買いに来た旅人達に和菓子の提供をしたのが始まりと言われています。

私はこの話を聞き当時の「佐藤屋」さんのおもてなし精神に感動致しました。
そして、私がインタビューに行った際もお茶と山路という和菓子を差し入れて頂きました。
山路というのはあんこの中に甘栗の入ったお菓子で、とても甘くて美味しいお菓子でした。

江戸時代の八日町の浮世絵の写真まで見せて頂きました。この浮世絵は当時、
旅人達が旅の記念品として買って行ったそうで、今でいう絵葉書みたいな物らしいです。
後、私はこの記事を書いている時にふと思いましたが「佐藤屋」さんの優しさは
先祖代々受け継がれていっているのかもしれません。
どの代の松兵衛さんもみんな心の優しい方達であったに違いありません。
取材に応じて下さった7代目松兵衛さんもとても親切な方でした!

・佐藤屋看板名物「及し梅」の始まり
私は「佐藤屋」さんで、「及し梅」という和菓子を買った事も有りました。
これは山形名物の和菓子であり、梅をすって天日で乾燥させて作られています。

この「及し梅」が始まったきっかけは「佐藤屋」さんが薬屋だった頃に遡ります。
「佐藤屋」さんが有った当時の山形藩には徳川家の家来達が来ており、その中に
藩付のお医者さんである小林玄瑞さんという方も混じっておりました。
玄瑞さんは当時、医療法を探っており、山形からわざわざ長崎の出島に居る
中国人に相談に行った程だそうです。
玄瑞さんは中国人から梅の花が体に良いし薬として使えることを知ると、
山形に戻り、その事を「佐藤屋」さんに伝えたそうです。
「佐藤屋」さんは薬屋だったので良い薬を出したいと考えていたのでしょう。
そこで、玄瑞さんから聞いた梅の花を使い薬を作り始め、また和菓子を造り始めた時に
体に良い梅を使った和菓子を作ろうということになったのが「及し梅」の始まりではないかという事をお聞きして来ました。

 

・「佐藤屋」の理念
私はこの理念をお聞きした時、”「佐藤屋」の始まり”の所でも述べましたが、
「佐藤屋」さんでは心温かい理念が先祖代々そのまま継承されていると実感しました。
その理念とは

「地元の人々(山形県民の方々)から愛される様にし従業員の方々や
 何時も来ているお客様を大切にし、日々良い材料・良い技術を新しく
 取り入れて行き代々継承して行く。更に手作りのお菓子を大切にして
 山形県産の物を重視して取り入れる。」

との事です。

・「佐藤屋」本店で作っている主な和菓子の種類
「佐藤屋」さんでは和菓子をメインに様々な美味しいお菓子が有ります。
私が教えて頂いた中では看板名物である「及し梅」や御馳走になった
「山路」以外には、「たまゆら」・「梅しぐれ」・「おぼろ月」・
「ラ・フランスさくらんぼ」・「紅柿」・「五十七万石」・「梅つぼ」・
「羊羹」・「まゆはき」、そして銘菓詰め合わせの「山形の四季」が有ります。
梅を使用した和菓子や山形県産の果物等を使用した和菓子が多いのが特徴です。
因みに、「佐藤屋」さんでは洋菓子も幾つか販売されています。
私が食べた洋菓子はブルーベリーのパウンドケーキで中々美味しかったです。
皆様にも「佐藤屋」さんに足を運んで頂いて美味しいお菓子を堪能して頂けたらと思います!

・「佐藤屋」さんの建物の中
私は取材後、7代目松兵衛さんから店舗に隣接していて普段はイベントの時にしか
使われていない家の方を見せて頂きました。この家には元々数年前まで7代目
松兵衛さんのお母様つまり、6代目松兵衛さんの奥様に当たられる方が住まわれていて
住まいとして使われていたそうなのです。お母様が亡くなられてからは人が生活して
いなく雛祭りの雛人形を飾ったり、秋のイベントで展示したりする場として
活用される様になりました。

IMG_6078[1]

御覧の通り日本的で由緒ある造りとなっております!
この家は大正時代に作られた物で有りまして、今でも現役で活躍しています。
もう人生の大先輩になりますね!また、明治31年頃に建てられた蔵も隣接されていました。

私は生まれて初めて蔵の中に入ったので物凄く感激致しました!
この蔵の中で雛人形が飾られる事をお聞きしました。
「佐藤屋」さんがこれまで受賞されてきた記念品の数々、昭和初期の新聞の切り抜き、
更に、3・4・5・6代目の松兵衛さんの御写真を発見して来ました。
3代目松兵衛さんの写真は大正時代に撮られた物で他の和菓子屋さんと共に開発された
お菓子が大正天皇から絶賛されて、賞を授賞したという名誉ある写真でした。
4代目松兵衛さんの写真は昭和初期の三越でお菓子を出展されている時の写真で
4代目松兵衛さんが大変若々しく写真に写られていました。

・Information
・及し梅本舗「佐藤屋」本店

・郵便番号、住所
〒990-0031・山形市十日町3-10-36

・TEL・FAX
T;(023)-622-3108
F;023-642-4808

« »